ジョルジオ・アルマーニの追悼特集を鑑賞した。
彼のモードは、静寂のなかに佇む、美しき革命。
華美な装飾、世俗的な自意識、虚栄に満ちた闘争心、その全てを極限まで削ぎ落としていく創作の果てに、忽然と姿を見せる成熟の美しさ、とまとめられていた。
エネルギッシュであること。
エネルギーというものは、内側から生まれるもの。エネルギッシュであることを学ぶことはできない。それは持っているか、持っていないか。自分の本質にあるか、ないか。
その点において、私は強い意志と高い自己制御。そして、自分自身への敬意を持っていることに助けられた。つまり、常に信頼される存在でありたいと願っている。
それは、仕事や人との関係に多くのエネルギーを注ぐということ。何一つ曖昧にせず、深く掘り下げ、完璧を目指す、と彼のインタビューで締めくくられた。
革命と静寂。
2026ミラノオリンピックの開会式で、彼がデザインしたスーツをまとったモデルが闊歩していた。それは静寂な美しさがあって、なぜか涙が流れた。
革命というと血が流れるような荒々しさを連想していたが、静寂さの中に存在させたことが、彼の遺産かもしれないと心に残った。